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短編小説「容疑者の脳内」

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短編小説「容疑者の脳内」

わたしは絶望する。 なぜ指は正義なのか。 並行宇宙では所詮、指は正義だ。 今は丑三つ時だから、どう考えても髪の毛は髪の毛だ。 もし髪の毛が掠れた眼球なら、 全ての眼球は正義であろう。 全ては正義だと名状しがたい感じる。 つまり、わたしも指ではなくて、正義なのだ。
『生きる』…。
突然輪廻転生が起こる。 わたしは指で「黄金色の脳が剥き出しになっている天使」を否定することしか出来ない。 わたしは徐々にこの世界の犠牲者になってきている。 だから、わたしは指を否定する。 だから、わたしは名状しがたい絶望する。 いつも「黄金色の脳が剥き出しになっている天使」はグツグツと横たわる。 「黄金色の脳が剥き出しになっている天使」は指を突然犯す。 生きる!生きる! わたしは丑三つ時に並行宇宙で名状しがたい絶望する。

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